Liar-soft / 2012R18
1908年、マルセイユ洋上学園都市。 そこは世界最高の碩学を生み出すための、絢爛たる最先端学園都市である。 だがそこは統治会《フラタニティ/ソロリティ》と呼ばれる結社の下部組織に支配され、輝ける才能と恐るべき異能とを生み出し続ける、“世界の歪み”でもあった。
けれども。そこに、ひとりの青年が転校してきた。 統治会への反抗を口にする彼は、こう名乗った。 「ニコラ・テスラ。72歳。転校生だ」 「マルセイユ洋上学園都市10万の学生諸君。運命に呪われたお前たち、全員」 「──私が、この手で、救ってやる」
そして、ディフ塔の鐘が鳴り響く。 学園都市に歓喜の時を告げる《ガクトゥーンの鐘》が──